2015年5月28日
『知的生産の技術』(岩波新書)というベストセラーで有名な著者ですが、本書に収録されている「情報産業論」は1963年に発表された論文です。1963年というのは、東京オリンピックに向けた経済成長の中にあり、テレビ(ほとんど白黒テレビ)の普及台数がようやく1500万台となった時代です。本論文は情報社会の到来をいち早く予言したものですが、著者の洞察力の鋭さに驚くしかありません。
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2015年5月19日
私がインフォメーションデザインおよびコミュニケーションについて考える上で、一つの指針となっている論文を紹介したいと思います。P.F.ドラッカー「優れたコミュニケーションとは何か」は、1973年の”Management:Task,Responsibilities,Practices”,(『抄訳マネジメント』1975年)が原典です。抜粋として『プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか』(ダイヤモンド社、2000年7月)などに収載されており、読まれたことのある方も少なくないと思います。この論文は、コミュニケーションについてマネジメントにおける文脈で述べていますが、一般のコミュニケーションについても通用する普遍性のある内容であるため、ここに紹介します。