2017年6月30日

名古屋(ウインクあいち)で7月12日(水)14時から製造業向けに
生産性アップに関するセミナーを開催します。弊社は開催協力をしております。

「製造業の収益アップをもたらす 生産性の高い工場づくり」

http://www.seminars.jp/s/305503

<開催概要>
開催日:2017年07月12日(水)14:00~16:30(開場13:30)
参加料:無料
会場:ウインクあいち 1104会議室
≪住所≫名古屋市中村区名駅4丁目4-38
≪アクセス≫名古屋駅から徒歩5分
主催:株式会社テナントカンパニージャパン
協力:株式会社インフォデザイン

申し込みはこちらからお願いします
<a href=”http://www.seminars.jp/s/305503″>http://www.seminars.jp/s/305503</a>

 

<セミナー概要>
製造業における生産性アップを行い、収益改善することを目的としたセミナーです。トヨタ生産方式を中心とした、国内外の製造業への経営改善指導実績が豊富な藤井春雄講師が、具体的な製造業における改善事例を解説します。本セミナーの内容を通して、あなたの工場で生産性を高め、収益アップを図るための貴重なヒントが得られるはずです。

 

<講演内容(予定)>
◆日本の製造業の生産性は米国の約75%
◆毎日のカイゼンの継続が大きな効果を生む
◆トヨタ式カイゼンと人づくり
◆工場の14種のムダ発見
◆製造現場の改善アプローチ
◆作業改善と設備改善
◆製造業の具体的な改善事例(大手~中小)
・ 改善提案を活性化させた事例
・ ムダ取りを習慣化させた事例
・ リードタイムを大幅に短縮させた事例
・ 地方の高収益製造業の具体的な改善事例

 

<講師>
藤井春雄
株式会社経営技術研究所 代表取締役。中小企業診断士。昭和46年3月、神奈川大学工学部卒業後、大同特殊鋼(株)25年勤務。生産管理、生産技術改善(IE、VE、QC)、全社システム開発プロジェクト(物流)リーダーを歴任し、平成8年に独立。独立後は、経営改善指導[経営指導、改善、TPS(トヨタ生産方式)、TPM、コストダウン指導]やISOの指導など、多分野での指導と数多くの海外指導実績もある。その他大学客員教授、講演など手がけるとともに、多数の著書を執筆。代表作に『よくわかる「IE 7つ道具」の本』『よくわかる「ジャスト・イン・タイム」の本』『よくわかる「ポカヨケ」の本』(日刊工業新聞社)などがある。

申し込みはこちらからお願いします
http://www.seminars.jp/s/305503

2016年5月3日

私は先日、名古屋で開かれたものづくりの展示会を見学して気づいたことがあります。出展していたBtoB製造業・生産財メーカー、例えば工作機械や金属加工の企業などで、競合優位性(優位性)をうまく(顧客に伝わるように)打ち出せている企業は、割と少ないように感じました。

 

それは、技術のコモディティ化が進んだからでしょうか。技術の専門性が高いからでしょうか。ただ、よりコモディティ化が進む消費財でも、技術専門性が高い医療分野でも、競合優位性や特長をうまく説明している例もあります。また、実際に、一部には、優位性をうまく説明できている企業もありました。従って、それらは技術のコモディティ化も技術の専門性の高さも、優位性を打ち出せない理由にはなりません。

 

これは私の思い込みに過ぎないのかもしれませんが、私が仮説として考えたことは、BtoB製造業・生産財メーカーには、今まで大手メーカーから比較的安定した受注があった企業が多く、新規取引先を獲得する機会が少なかった。そのため、PR・マーケティング分野が発展途上であり、優位性をうまく打ち出せていない企業が多いのではないでしょうか。裏を返せば、今後はBtoB製造業・生産財メーカーのPR・マーケティング分野は成長の余地が大きいのではないかと考えます。

 

私もBtoB製造業・生産財メーカーのマーケティングを研究しようと、書籍を探したりしていますが、生産財マーケティングに関する書籍が、思いのほか少ないことに気づきました。書籍に書かれてある事例もBtoCの企業のものが多く、BtoBの事例は限られています。

それならば、私自身が生産財のPRマーケティングについて、まとめてみたいと考えるに至りました。特に中小企業向けの内容をレポートにまとめることを、今後の自分自身の宿題と考えています。(もしご関心がありましたら、お知らせください)

 

今回は、そのレポートにも盛り込むべき要素ですが、製品の優位性を表す方法について、先の展示会で気づいたことを少し紹介させていただきます。
自社の製品について、「この製品はここが優れています」と説明する企業が多いのですが、その言葉だけでは、ほとんどの方は実感を持って受け止めることができません。少なくとも、何らかのエビデンス(証拠)による説明がなければ、説得力がありません。

 

自社製品の優位性を示すために、例えば自社製品と他社製品(または従来製品)を比較実験したデータを、グラフ化してビジュアルで示すことは有効です。可能であれば、その実験を動画撮影して見せるのも効果的です。あるいは比較実験をその場で生で行ったり、実験した結果の実物を見せたりすることができれば、さらにインパクトが増します。

先日の展示会でも、特殊な材料を使ったねじの、腐食しにくいという優位性を示すために、そのねじと、通常の材質のねじとを比較実物して、一方は錆びていない、もう一方は錆びた実物を展示している企業がありました。素人にもその優位性や必要性が分かる、秀逸な展示でした。

ビジュアルで説明するために、実験・測定機器を使うことを検討してもよいかもしれません。例えばあるメーカーでは、振動に強い製品を説明するために、振動装置と計測装置を持ち込み、自社製品と他社製品を振動実験して、測定装置のグラフをディスプレイに映しだすことにより、自社製品が振動に強いことを説明していました。これも参考にすべき好例です。

 

これらの工夫は展示会だけに言えることではありません。これらを応用して、会社のWebサイトでも、カタログでも、プレスリリースや記者説明会においても、同じように、競合優位性について、インパクトのある説明をすることが求められています。

 

最後に、製品や技術の優位性は重要ですが、それだけでは売上にはなりません。顧客に「この会社・製品は優位性がある」と伝えることができて初めて、売上に繋がります。つまり、「技術的な優位性」と同じぐらい、「情報発信の優位性」は重視だと言えるのではないでしょうか。