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PRノウハウ13

話題を作る切り口 9.作品・アイデア等を募集する



 何らかの作品やアイデアの募集企画の前後(募集開始の告知や、審査結果の発表)は、メディアにとりあげられうる情報です。よくメディアで取り上げられる募集企画の例は、ネーミング、キャッチコピー、写真、動画、ロゴ、キャラクター(ゆるキャラ)、広報大使、アイドル、主役、商品アイデア、ビジネスプラン、感謝の手紙、作文、俳句・川柳、料理やデザートのレシピ、などです。一般的には応募作品を選考し、大賞(優秀賞)や入賞した方に賞金や賞品を提供します。ネーミング、商品企画、キャラクターやアイドルなどの募集は、通常は商品化や現実化を前提とします。

 これらの募集企画募集は、メディア露出を主目的としてしまうと、中身が薄く感じられ、逆にメディア露出しにくくなってしまいます。それよりも、応募企画を通して潜在顧客に訴求し、応募してもらうことにより潜在顧客とコンタクトポイントを設けることを第一の目的に設置するべきです。そのため、応募していただいた潜在顧客へは審査結果発表に合わせてクーポン券を贈ったり、受賞発表会に招待するなど、応募をきっかけにファンになってもらえるような対応をすることが望ましいです。そのうえで、二次的な効果としてメディア露出を狙うことになります。

 これらの募集企画は、あなたの会社のブランド構築につながるものでなければ意味がありません。従って、通常はあなたの会社の事業に関係する企画が求められます。例えば、旅行会社による旅行写真の募集や、健康食品会社が家族の健康に関する作文を募集する、という具合に。
 また、単なる募集企画というだけでは、メディアが取り上げる理由にはなりません。企画に、地域性、文化性、芸術性、教育や福祉の要素、公共性、季節性、トレンド性などの要素を加味することが求められます。
 具体例として、最近では次のような募集企画がメディアにとりあげられていました。

<読者・視聴者からの募集の例>
・生命保険会社によるサラリーマン川柳募集
・損害保険会社による旅行動画募集
・地域のお祭り実行委員会による地域ゆかりの戦国武将にちなんだ写真コンテスト
・ガス会社による親子クッキングコンテスト
・タワー施設によるポストカードデザインコンテスト
・市による短編映画コンテスト

 このような募集企画は、一般的には民間企業が単独で行う企画より、公益性のある団体(自治体、商工会、業界団体、商店街、地域団体、公共施設、交通施設、医療施設、公共交通機関、放送局・新聞社など)が関わる企画の方がメディアに取り上げられやすいと言えます。放送局や新聞社は自社が主催・協賛する募集企画については当然取り上げます。
 民間企業が単独で行う場合は、公共性のある団体よりは、とりあげられるハードルは高くなります。ただし、業界団体や地域団体と一緒に募集したり、募集する内容を地域性・公共性のある内容にしたり、募集対象者を特定の自治体の住民や学生に限定したり、地域性や公共性の要素を付加したりすることで、メディアにとりあげられる可能性が高くなります。
 なお、募集企画も、他のPR素材と同様に、メディアに必ず取り上げられるという保証もありません。メディアに取りあげられなくても企画が成立するように、告知手段を準備しておくべきです。

 メディア露出が実現するとしても、募集開始時には大きなメディア露出は期待できず、通常は新聞やWebの地域情報コーナーなどに小さく掲載されるケースがほとんどです。審査結果の発表時には、イベントなどの工夫次第でテレビや新聞などでインパクトのあるメディア露出を実現できる可能性があります。例えば、広報大使やキャラクターの披露会、ビジネスプランのプレゼンコンテスト、感謝の手紙の披露イベントを、俳句の石碑の除幕式、応募レシピを使った試食会、などもメディア露出しうるイベントの例です。

 あなたの会社でもこれらのことを参考に、作品やアイデアを募集して、審査結果を発表することを検討してみてはいかがでしょうか。


著者 門脇 純