株式会社インフォデザインは名古屋・東海地方のメディアPRが得意なPRコンサルティング会社です。



 

PRノウハウ26

記者との上手な付き合い方


 
 取材を受ける機会が1度でもあると、新聞やテレビの記者と顔見知りになることができます。記者に直接連絡ができるということは、PRの窓口が1つできたも同然です。しかし、顔見知りになったとはいえ、記者たちは、なんだか特殊な職業の人のような気もしますし、毎日、忙しそうにも見えます。かといって、せっかく築いた関係をみすみす逃してしまうのはもったいないというものです。記者たちとどのように付き合えば、その後のPRがうまくいくのでしょうか。
 
取材が終わったら
 取材が終わった後、再び取材を受けるチャンスのある候補に残っているかということが最大のポイントになります。記者は常に、新しいネタを探していますし、取材を受けてくれるところを探しています。「そういえば、あの会社があったな。あそこならきっと、取材対応してくれるはずだ」という、いつでも記者の頭の中にある取材先候補の引き出しに入っている企業になれるかということが大切です。
 まず、テレビの放送や新聞記事の掲載が済んだタイミングで、メールや電話で取材のお礼と感想を伝えることを目的に、こちらから連絡を取るとよいでしょう。報道は読者・視聴者に向けて行われたものであり、取材先企業のためではありませんが、記者自身は、取材先企業が放送を見てどう思ったのかを知りたいと思っています。取材後の1本の電話やメールが、その後の関係をつなぎます。そのときに、感想だけではなくて、今後も取材はできる限り協力したい、ぜひ声を掛けてほしいということを伝えるとよいでしょう。
 特に、取材を終えて放送しているタイミングでは、記者は次のネタを追っているという段階にあります。記者の関心が、次のターゲットに向いているところで、連絡を取り、「うちの会社を忘れないでね」というメッセージを送っておくと、印象に残りやすいです。
 
接待は必要?有効?
 営業の仕事には「接待」が有効な場合もありますが、記者はどうでしょうか。
 大手企業の広報部は、定期的に記者と飲み会やゴルフなど懇親の機会を持っています。その席では、「この間のプレスリリースの件、取材お願いしますね」ともちろんお願いされます。しかし、記者がこうした場に顔を出すのは、大手企業の広報部としっかりとコミュニケーションを取っておきたいと考えているからです。大手企業の特ダネは記事としてのバリューも高く、記者としても情報が欲しいため、広報部と日頃から親しくしておきたいのです。
 逆に、企業が接待をしたからといって、それが取材に影響するわけではありません。結局、「いいネタ」さえ持っていれば、接待があろうがなかろうが、取り上げることに変わりありません。私は、接待のお返しでプレスリリースを記事にするような記者の記事は結局、中身のないものだと思っています。従って、「記者に接待は必要か」という問いに答えるとすれば、「接待は必要ない」が答えです。
 報道は特に、公平で公正な報道をしなければなりませんので、接待をしてくれた方の肩を持つような放送は決してできません。例えば、選挙期間中の取材では、「公平な記事が書けなくなるから」と、選挙事務所で出されたお茶さえも手を付けないという新聞記者もいたほどで、接待を嫌がる記者も少なくありません。
 
コミュニケーションはしっかり取ろう
 取材してもらうための接待は必要ありませんが、記者と良好なコミュニケーションを取ることは、とても重要なことです。どんなネタに興味を示す記者なのか、どんな考え方を持っているのかを知っておくと、取材のお願いもしやすくなりますし、お互いの信頼関係も生まれます。接待は必要ありません。取材後のお礼の連絡や都度の情報提供、これだけで十分なコミュニケーションが取れるはずです。
 
 
著者
木下 真樹子