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PRノウハウ23

メディアへの情報提供、効果的な方法とは?


 企業がプレスリリースなどでメディアに情報提供をする際に、どのような方法で情報提供したらいいのでしょうか。また、その情報提供の方法はどのような効果をもたらすのでしょうか。テレビ局を例に解説します。

テレビ局も他社と差別化を図りたい

 2016年12月にイオンモール長久手がオープンした際には、東海地方の民放のほとんどの報道・情報番組がこの話題をとりあげました。それぞれがほとんど同じ内容になることもあり、「さっきの局でもお店、紹介していた」「このスイーツ、さっきも見たよ」、こんなことを思うことも多いと思います。大きなイベントのプレスリリースはメディア全体に配られますし、テレビ局は当然ながら、「うちの局しか見ていない」というスタンスで編集していますので、多くの視聴者が求める東海地方初登場のお店の情報や、お店の前に行列ができる様子といった「基本情報」は、どうしても内容が横並びになってしまいます。
 その中で、周辺の渋滞はどれぐらいの規模なのか、実際に車を走らせて、モールに到着するまでに何分かかったか、渋滞情報をプラスして放送していた局がありました。車社会で生活する一視聴者としてこの情報は助かると思いました。これは、他局と差別化を図るために、この局が独自に取材して内容を加えた結果です。テレビ局は常に特ダネを追っています。つまり、テレビ局も一般企業と同じように、他社と差別化を図りたいと考えているのです。
 テレビ局の報道部には全局分のテレビが置いてあり、24時間365日、他局の放送内容が映し出され録画されています。他局に特ダネを取られていないか、他局がどんな切り口で放送をしているのか常にチェックしているのです。視聴率がどのように変化しているのかも、翌日に線グラフで全局分を把握することができます。そのため、他局が特ダネの放送中に視聴率が高くなったということも分かります。実際、私も、他局の放送を見た上司に指摘され、「なんでうちはこれを落としているんだ(取材していないんだ)! 」と怒られ、後追い取材に行くことになったという苦い思い出もあります。

大きく報道してほしい場合は1社にネタ提供

メディアに情報提供をする一般的な方法として、プレスリリースを一斉配信するというものがあります。この場合、メディアに公平に、広く情報を伝えることができるというメリットがある一方で、メディア側に取ってみれば、自社の特ダネではないので、“普通”の扱いになるというデメリットもあります。
 一方、あるテレビ局1社だけに情報提供をすると、他社と差別化を図りたいテレビ局としては、他局はまだ知らない情報をつかんでいるとことになります。それならば、目立つように大きく報道しよう、と考える可能性があります(内容にもよります)。比較的大きく(長い時間をかけて)報道してほしいと思ったときには、1社だけに情報提供する方が有効です。また、最初に情報提供した局とは信頼関係が生まれ、その後の情報提供もしやすくなります。

テレビ局にどのように情報提供するのか

  テレビ局に知り合いもいないし、テレビ局にどうやって情報提供すればいいの?と思われるかもしれません。
 最も一般的な方法はFAXです。今でも多くのテレビ局ではFAXでのプレスリリースを受け付けることが一般的です。テレビ局では、毎日届くプレスリリースは担当別に振り分けられ、各担当者がその中から取材するネタを探す、ということが一般的です。FAX番号については、一部の広報ノウハウを解説する書籍の巻末に掲載されていたり、一部のPR会社が独自にリストを販売したりしていますので、必要に応じてそれらをご参照ください。
 また、テレビ局のホームページには、意見や感想を求めるメールアドレスや電話番号が掲載されています。代表電話にかけて情報提供したいと伝えれば、適切な部署につないでもらう可能性もあります。私自身も当直や編集作業などで社内にいたときに、企業や団体、一般の視聴者の方から情報提供の電話をいただいたことがあり、その情報提供をきっかけに取材に出掛けたこともあります。
 なお、弊社のようなPR会社に依頼していただければ、テレビ局の記者やデスクと面識がありますので、より採用可能性の高い情報提供をすることができます。
 情報提供したい内容や、企業の置かれている状況に応じて、情報提供の方法を選択していただければと思います。


著者
木下 真樹子