株式会社インフォデザインは名古屋のPRコンサルティング会社。愛知県・岐阜県・三重県を中心にプレスリリースやPR戦略・ブランド戦略を支援します。

株式会社インフォデザインは名古屋・東海地方(愛知県・岐阜県・三重県)のPR(パブリシティ)およびコンテンツマーケティングを扱う広報・PRコンサルティング会社

 

TEL:050-3717-0758
451-0042
愛知県名古屋市西区那古野 2-14-1 なごのキャンパス
E-mail:info@info-de.co.jp

PRノウハウ11

話題を作る切り口 7.記者発表会・記者説明会を開催する



 企業は事業の一環として、また企業の取り組みに関して、情報発信をする場合があります。
 例えば、新商品発売、新事業開始、新会社設立、他社との提携、東京進出、海外進出、新工場や新施設の設立などです。

 そのような話題について情報発信をする場合、単にプレスリリースを配信するのではなく、より多くのメディアに、より大きく扱ってもらうために、記者発表会や記者説明会を開催し、複数のメディアに取材してもらう方法があります。そこで今回は、記者発表会や記者説明会についてご説明します。

 記者発表会と言えば、多くの方が思い浮かべるのは、芸能人が大手企業のロゴマーク入りのバックパネルの前で、メディアからの質問に答えているシーンかもしれません。確かにそのような記者発表会は毎日のように行われており、多数報道されています。このような記者発表会は「PRイベント」と呼ばれることもあり、通常は予算が潤沢な企業が、テレビの情報番組やスポーツ紙など、芸能の切り口で大きく露出することを目的に行うものです。

 他方で、ほとんどの一般の方は知られることはありませんが、オーソドックスな記者発表会や記者説明会は、会社の会議室や貸会議室で、比較的小規模に行われるものです。もちろん芸能人などを呼ぶこともありません。中には地域や業界を絞って開催される記者発表会もあります。実は、地方企業でも、ニッチな業界でも、記者発表会や記者説明会を開催できる余地はあります。

 ここで、単にプレスリリースで発表する場合と、記者発表会や記者説明会を行う場合をどのように判断すればよいのか、という疑問を持たれた方もいらっしゃるかと思います。その判断基準は、「記者が取材したいと思うような価値を提供できるかどうか」です。

 記者発表会や記者説明会の開催は誰でもできますが、問題は実際にそこに記者が取材に来るかどうかです。それは、発表する内容にもよりますし、その前後に報道する世の中の話題にも左右されます。必ず取材が保障されるということはありません。

 発表者(主催側)としては、なるべく記者の方に取材に来てもらえるよう、記者発表会または記者説明会の価値を高くすることが求められます。それには次の要素があります。

(1)発表内容にニュース性があるか
 メディアにとって価値のある要素とは、これまでに解説してきたことと重複しますが、従来になかった画期的なこと、従来より大幅に異なること、他にはないユニークなこと、他の企業や団体と協働で行われること、社会的に意義のあること、などです。
 例えば新商品の例では、従来にない画期的な商品、従来製品より大幅に改良された商品、他企業や団体、学生などとの共同開発で生まれた商品、社会に役立つ商品、大手企業や有名企業との提携、大学との共同研究、などの要素があれば、ニュース性が高いとみなされ、取材をしてもらいやすくなります。
 逆に、新商品であっても既存商品とさほど変化がないようなものや、社内向けの色彩が強いイベントであれば、報道する価値が見いだせず、記者に取材してもらえない場合もあります。

(2)魅力的な撮影ポイントがあるか
 記者がわざわざ記者発表会や記者説明会に取材に来る目的の1つは、記者発表会や説明会現場でしか撮影できない、生の写真や映像を撮影することです。主催者側に求められることは、記者が撮影したくなるようなシーンを作るよう、記者発表会や記者説明会の内容に盛り込むことです。
 例えば、新商品をデモとして使う、機械装置を動かして見せる、実験をして商品の品質が分かる確認してもらう、設立した新工場や新施設を案内する、といったことです。

(3)有識者や利害関係団体のコメントが得られるか
 新商品の発表の場合、大学教授や評論家などに出席してもらい、新商品の機能やメリットについて解説してもらえば、メディアもその解説を報道する可能性があります。また、発表内容が地域に貢献する内容の場合は、地域団体の長にその意義について説明してもらえれば、メディアは利害関係者の意見としてそのコメントを報道する可能性があります。

 あなたの会社でも、新商品発売や他社との提携、新工場や新拠点の設立など、発表することばある場合に、上記のことを参考にして、記者発表会や記者説明会の開催を検討してみてはいかがでしょうか。

(参考)当社サービス 新商品・新サービス等の記者説明会・記者発表会開催


著者 門脇 純